倉阪鬼一郎

倉阪鬼一郎『鉄道探偵団 まぼろしの踊り子号』(講談社ノベルス)★★☆

東京・新橋の喫茶店「テツ」に集う鉄道ファンたち。鉄道探偵団を名乗る彼ら・彼女らが、急いで下りてきたばかりの新幹線ホームへ別の階段を使い駆け上がっていく鉄道写真家(「東京駅で消えた男」)、湘南ライナー1号を踊り子号に誤認させる男の目的(「ま…

倉阪鬼一郎『ぬりかべ同心判じ控』(幻冬舎時代小説文庫)★★★

「ぬりかべ同心」こと北町奉行所定廻り同心・甘沼大八郎が怪事件・難事件のからくりを解く、クラニーの正統派捕物帳第2作。 第一話「仏罰の鳥を追え」 駒込の法界寺で秘仏が御開帳され、住職の榮心和尚が「行いを正しくせねば、仏罰が下る」と説法した直後、…