大谷羊太郎

大谷羊太郎『やまびこ129号 逆転の不在証明』(立風ノベルス)★★★

溝口弓子は栃木県足尾山地の山岳自然公園で暴行され、数週間後、自殺した。 翌年、弓子の友人の河西幹子が自宅マンションで殴殺された。容疑者として恋人の佐伯政司が浮上するが、彼には事件当夜、三人に見送られて大宮駅から東北新幹線「やまびこ一二九号」…

大谷羊太郎『浄土ヶ浜殺人事件』(カッパ・ノベルス)★★☆

フリーアナウンサーの船越由佳子はうだつの上がらない夫に離婚を切り出した。最後の思い出にと離婚旅行をすることにした二人は、深夜高速バスで浄土ヶ浜に向かった。車中で若い女性が毒死し、翌日にはバスの乗客だった男の死体が浄土ヶ浜で発見され、知らな…

大谷羊太郎『東京青森夜行高速バス(「ラ・フォーレ号」)殺人事件』(カッパ・ノベルス)★★☆

札幌での結婚式に出席後、友人二人と世田谷の自宅に戻った淵川志郎は妻・真佐子の刺殺体を発見する。一方、淵川らに同行して夜行バスと列車を乗り継ぎ札幌へ行った紺野綾子は、婚約者・副島優樹の行動に不安に駆られていた。事件の捜査にあたる警視庁捜査一…

大谷羊太郎『西麻布 紅の殺人』(光文社文庫)★★★

事件は練馬区で起きた。梨村建築設計事務所の相川と北見は残業中、隣の鏑木商事ビルで社長の鏑木千一が銃撃されるのを目撃。二人は急行するが鍵がかかっていて部屋に入れず、通報するため事務所に戻った相川は、室内で鏑木の射殺体を発見する。 所変わって、…

大谷羊太郎『越後七浦殺人海岸』(光文社文庫)★★☆

吉成行夫には秘密があった。高校3年生だった12年前、想いを寄せるクラスメイトの宮地亜以子が廃工場で男を殺し、その廃工場の塀を一瞬ですり抜けて逃げるのを目撃したのだ。地元の所沢で活魚和風料理店を経営する彼は、同級生の送別会で浦上専一から卒業後消…

大谷羊太郎〈八木沢庄一郎警部補シリーズ〉リスト

01.大密室殺人事件(カッパ・ノベルス/1989年1月) 02.越後七浦殺人海岸 入れかわった死体(カッパ・ノベル/1990年1月) 03.西麻布 紅(くれない)の殺人(カッパ・ノベルス/1990年10月) ※〝旅情ミステリー・ゾーン〟シリーズ第1弾 04.東京青森夜行…

大谷羊太郎『大密室殺人事件』(光文社文庫)★★★

裸一貫から財を築いた不動産業界の大立者・黒住泰造のもとに、彼が二十五年前に岩手県宮古市で起きた殺人放火事件の犯人であると告発する手紙が届いた。差出人を突き止め誤解を解こうと考えた黒住は探偵事務所に依頼、候補者五人のうち行方が掴めない二人の…