朝松健

朝松健『血と炎の京(みやこ)―私本・応仁の乱―』(文春文庫)★★★★★

癒しと救済を求めて彷徨う八代将軍足利義政の妻・日野富子。山名宗全に一族郎党を殺され、額に「犬」の字を刻まれ地面に縛られていた男。半死半生の所を細川勝元に助けられた彼は宗全に復讐するため戦場を駆けるが、新兵器の登場により京は地獄絵図となり果…

朝松健『本所お化け坂 月白伊織』(PHP文庫)★★★

妖かしに取り憑かれた人の前に現れる“本所お化け坂”。坂の上にある第六天社の神宮寺の百怪寺に住む浪人・月白伊織と息子の太郎が、日本一の祟り神とされる第六天魔王の威徳を借り、妖かしを祓う連作集。書下ろし。 第一話「蠅声(さばえ)」 上野沼田藩の奥…