松嶋智左

松嶋智左『三星京香、警察辞めました』(ハルキ文庫)★★★

S県警本部刑事部捜査一課の三星京香はある事情から刑事部長を殴って負傷させ、警察人生に終止符を打った。離婚し、娘の親権を取るために頼ったのは、幼馴染でかつて恋心を抱いていた弁護士の藤原岳人。彼が勤務する「うと法律事務所」に調査員として再就職し…

松嶋智左『開署準備室 巡査長・野路明良』(祥伝社文庫)★★★

東京都からそれほど遠くないY県。ある事故で重傷を負い九か月の療養を経て復帰した元白バイ隊員・野路明良巡査長は地域合併により誕生した姫野市に設置される姫野署の開署準備室総務課に異動となり、説得されて取り止めた退職を再び考えはじめていた。開署…

松嶋智左『女副署長 緊急配備』(新潮文庫)★★★☆

日見坂署事件(前作参照)で管理者責任を問われ、佐紋署に左遷された田添杏美警視。赴任して間もなく、隣接署管内でひったくり事件が発生し緊急配備を敷いた最中に山間部で女性の死体が発見された。18年ぶりの殺人事件に署内が騒然とする中、港で警備部の巡…

松嶋智左『女副署長』(新潮文庫)★★★

昇任し、県内初の女性副署長として日見坂署に赴任した田添杏美警視。八月三日、台風直撃による出動に備え、多くの署員が前泊していた。災害対策本部が設置された最中、署の敷地内で地域課第二係係長・鈴木警部補の刺殺体が発見される。証拠は雨で流され、防…