深谷忠記

深谷忠記『横浜・長崎殺人ライン』(光文社文庫)★★★

十月二十九日の午後十時すぎ、横浜・港の見える丘公園で男の絞殺死体が発見された。二日後、被害者は陽光電器産業のエリート社員・久保木裕一と判明する。神奈川県警捜査一課の薬師寺警部補は久保木のライバル社員・谷島俊之に疑惑の目を向けるが、彼には上…

深谷忠記〈黒江壮&笹谷美緒シリーズ〉リスト

01.信州・奥多摩殺人ライン(1986年9月) 02.「阿蘇・雲仙」逆転の殺人(1986年10月) →阿蘇・雲仙逆転の殺人 03.「札幌・仙台」48秒の逆転(1987年4月) →札幌・仙台48秒の逆転 04.アリバイ特急+-の交叉(1987年7月) 05.「南紀・伊豆」Sの逆転(19…

深谷忠記『執行』(徳間書店)★★★★

1992年2月、N県掘田市で登校途中の女子小学生2人が行方不明になり絞殺死体で発見された。2年後、赤江修一が逮捕され死刑判決が下される。無実を主張する彼は控訴・上告するが棄却され、判決確定から2年後に刑が執行された。 2014年3月、最高裁の上告中…

深谷忠記『「法隆寺の謎」殺人事件』(光文社文庫)★★★☆

三月十三日、慶明大学考古学研究所から法隆寺の境内から出土した史料三十二点が盗まれた。笹谷美緒は手塚桐郎から会って話したいとの電話を受け、戸惑う。慶明大学考古学研究所の大学院生である彼はかつて美緒にしつこく言い寄り、壮と付き合うきっかけを作…

深谷忠記『津軽海峡+-の交叉』(講談社文庫)★★★★

女流推理作家・高岡沙也夏に会いに函館へ来た笹谷美緒。新作執筆の確約を得て安堵した美緒は沙也夏からこの後に来る銀嶺書店の弘田辰夫と三人で食事をと誘われ到着を待つが、彼は姿を現さなかった。 翌日、青函連絡船に乗り青森を訪れた美緒は、小説家志望の…

深谷忠記『南紀・伊豆Sの逆転』(光文社文庫)★★★

南紀・白浜の「白浜エネルギーランド」で三宅今日子が毒殺された。ハンドバッグにはワープロで書かれた〝T・H〟と名乗る人物からの呼び出しの手紙があった。翌日、潮岬で波多野敬の服毒死体が発見され、〈白浜の殺人は自分がやった……〉と書かれた遺書と思…

深谷忠記『0.096逆転の殺人』(光文社文庫)★★☆

毛布に包まれ性器がえぐり取られた全裸の男性の死体が江戸川に浮かんでいた。被害者はT大学大学院修士課程二年生・久保寺喬と判明する。その夜、バー「フラミンゴ」のママ兼オーナー・太田美那子のマンションに切断された彼の性器が送られてきた。二人に肉…

深谷忠記『成田・青梅殺人ライン』(光文社文庫)★★☆

青梅市の鹿沼神社の参道脇にある児童遊園地で、私立共友学園の三年生・鳴神伸一が殺された。共友学園は共栄館大学の提携校。推薦枠が三名しかない医学部志望だった彼は、元恋人で推薦枠を争う篠口礼子の試験不正を探っていた。警察は彼女の家庭教師をしてい…

深谷忠記『無罪』(光文社文庫)★★★

シンナー吸引常習の若者・江守真人に2歳になる息子を殺され、葬儀後に妻を自殺で亡くした新聞記者の小坂宏樹。江守は刑法第三十九条が適用され懲役6年に減軽され、小坂は江守の殺害を決意するが自堕落な生活を送るうちに殺意が薄れ、不祥事を起こして松本支…

深谷忠記『AIには殺せない 東京~出雲殺人ライン』(光文社文庫)★★☆

出雲市駅に到着した寝台特急「サンライズ出雲」のシングルデラックス(A1)で、衆議院議員・夏目征太郎の妻の冴子の絞殺体が発見された。十一日後、港区台場にある東京ベイスカイホテルの一室で、越裕美の刺殺体が発見される。警察の捜査で二人は女子大時代…

深谷忠記『アリバイ特急+−の交叉』(講談社文庫)★★★☆

宮崎県日向市桜ヶ丘公園で東京都目黒区在住のホステス・相川理沙の絞殺体が発見された。上京した日向西署の北川刑事と県警捜査一課の小酒井刑事の捜査で東西化成工業開発企画課課長・柏木光彦が浮上、延岡に出張していた彼は事件の数時間前に日向市駅から上…

深谷忠記『札幌・仙台48秒の逆転』(光文社文庫)★★★

九月七日、函館空港から飛び立った丘珠空港行きの東西航空四八五便が駒ヶ岳の南東の山麓に墜落し、乗員乗客六十四名が死亡した。同日、函館で男が轢き逃げされ死亡し、東京から来ていた女性が消息を絶った。翌年の四月二十九日、函館郊外の山林で女性の白骨…

深谷忠記『ゼロの誘拐』(徳間文庫)★★★★

進学塾「栄冠セミナー」に通う中学二年生の近藤美知江が帰宅中行方不明になり、三日後、多摩川の河川敷で遺体となって発見された。昨年、同様の手口の連続少女誘拐未遂及び殺人事件が起きており、警察は同一犯の犯行と断定。事件発生直後から栄冠セミナー院…

深谷忠記『阿蘇・雲仙逆転の殺人』(光文社文庫)★★★☆

伊良湖岬で左手首、御前崎で両手首・両足首が切断された女性の胴体、弓ヶ浜で右足首が発見された。検死で同一人物のものと断定され、被害者は博多に住む病院長夫人で資産家の伏見雪江と判明。雪江に三千万円の使途不明金があることが判明し、予備校〈英研ゼ…

深谷忠記『我が子を殺した男』(光文社文庫)★★★

第二短編集『男+女=殺人』(実業之日本社)からの4編に、書下ろしの表題作を収録した第四短篇集。 「欲と毒」(初出=『週刊小説』1996年12月6日号/『男+女=殺人』収録) 堂本満男は大須賀真由子とともに、妻・奈美と真由子の夫・健二を無理心中に見せか…

深谷忠記『信州・奥多摩殺人ライン』(光文社文庫)★★★

清新社の編集者・笹谷美緒は怪我をした同僚の代わりに、深夜、推理作家・荒木康之の運転する車で穂高町にある彼の別荘へ向かった。到着早々、2人は寝室で荒木の妻・智子の絞殺死体を発見する。9日後、奥多摩の山林でタレント養成学校の研究生・田村カオリが…