西村京太郎

西村京太郎『SLやまぐち号殺人事件』(文藝春秋)(評価保留)

SLやまぐち号の5号車が山口―仁保間7.5キロを走行中に消失し、乗客32名が誘拐された。乗客の中に東京の警備会社社長がいたことから山口県警は彼を狙った誘拐事件と推測。会社が株を売却して2億円を用意し送金したことが分かり、乗客の解放が近いと思われたが…

西村京太郎『寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』(光文社文庫)★★★★

ブルートレインの人気の秘密を探るため、「週刊エポック」の記者・青木は東京発西鹿児島行きの下り寝台特急〈はやぶさ〉に乗り込んだ。薄茶のコートを着た女に魅かれた彼は思わず写真を撮るが、フィルムを盗まれてしまう。その後、青木は奇妙な体験をするこ…

西村京太郎『赤い帆船(クルーザー)』(角川文庫)★★★★★

単独無寄港(ノンストップ)世界一周に成功した現代の英雄、内田洋一がスポーツカーを運転中に劇的な死を遂げる。事故死と思われたが、解剖中、皮膚に青酸死特有の反応が認められたため、警視庁捜査一課の十津川警部補は捜査一課長の密命を受け捜査を開始。…

西村京太郎『殺意の設計』(角川文庫)★★★★☆

三年前に新進の画家・田島幸平と結婚した麻里子の幸福な生活は、夫の浮気を密告する匿名の手紙で崩壊した。絵のモデルをしている桑原ユミとモーテルから出てくる所を目撃した彼女は、夫と共通の友人であり三年前に二人の前から姿を消し、今は仙台で実家の旅…