GW特別出題解答

4月29日の記事の解答です。
【協力自玉詰】 双方協力して攻方玉を詰める。
【中立駒(n駒)】 どちらの手番でも動かせる駒。横向きの字か横にnを付加して表記する。
[補足]
1)n駒の動きは現手番の駒としての動きとなる(利きが非対称な駒の場合に要注意)。
2)中立駒は現手番の駒として成れる場合のみ、成ることができる。
3)中立駒はどちらの手番でも取ることができ、持駒になる。この時、所属は取った側の持駒だが中立性は失わず、再び盤に戻ったときには中立駒として振舞う。
4)中立駒は現手番側の駒を取れない。相手側の駒や、中立駒は取れる。
5)二歩禁を適用。手番を問わず、中立駒の歩や通常の歩がある筋に、更に中立駒の歩を打つことは禁止。
6)中立駒は行き所ない駒にならない。
7)中立駒でも自玉への王手は反則 。自玉への王手となっているかの判定は、現手番が終了し、相手側が着手する前に行う。
【Imitator(■またはI)】 着手をしたとき、その着手と同じベクトルだけ動く駒。Imitator が駒を飛び越えたり、駒のある地点に着手したり、盤の外に出たりするような着手は禁止。これは王手の判定にも適用される。

【作意手順】
58金、47飛、68n王[I55]、79n王[I66]、69金、77飛成[I96]迄6手。
初手は58金。これに対し47飛と応じるのが狙いの一手で、Imitatorを端に追いやりn王の動きを封じるために必要な駒です。
48n王[I35]としてImitatorを端に近づけさせたくなりますが、68n王[I55]が正解。

79n王[I66]と王手を外し、69金に77飛成[I96]とすればImitatorを端に追いやると同時に王手がかかり詰みです。
確認してみましょう。Imitatorが端にあるため89n王と指せず(Imitatorが盤の外に出てしまうので着手不可)、69金は現手番の駒のため取れず、n王が動けないので詰んでいます。