第91回WFP作品展出題作の例題(出題編)

『WFP』第106号が発行されました。
「第91回WFP作品展」に拙作が2作出題されていますが例によって難しいので、例題を出題します。
手順・簡単な解説はこちら→パート1パート2

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【協力詰(ばか詰)】 双方協力して最短手数で受方玉を詰める。透かし詰は詰みと認められない。
【Imitator(■またはI)】 着手をしたとき、その着手と同じベクトルだけ動く駒。Imitator が駒を飛び越えたり、駒のある地点に着手したり、盤の外に出たりするような着手は禁止。これは王手の判定にも適用される。
01.

PWC取られた駒は取った駒が元あった場所に復元する(駒位置の交換となる)。
戻り方等は以下の細則に従う。
1)駒の成・生の状態は維持されたまま位置交換される。
2)位置交換の結果、相手駒が二歩になったり、行きどころのない駒になる場合は、通常の駒取りと同じで、盤上に戻らず、自分の持駒になる。
3)駒取り時、駒が戻るまでを一手と見なす。
[ヒント]頭3手は緩い(打つ、逃げる、追う)。4手目からが本番。受方14桂は余詰消しのために置いているだけなので、無視して下さい。
02.

【AntiAndernach】駒を取らない盤上の移動(駒を取る及び持駒を打つ以外の着手)を行うと、着手後に相手の駒となる(玉を除く)。
※補足
1)取らない移動で二歩になる場合、相手の駒にならない。
2)駒の向きの転換は成生の選択の後に行われ、成生の選択権は駒を動かした側にある。
3)取らない移動の場合に限り、8段目の桂不成、9段目の桂香歩の不成が可能(二歩の例外を除く)
[ヒント]銀1枚では詰まないので、駒を取る必要があります。