辻真先『北海道・幽霊列車殺人号』(光文社文庫)★★★

16年前、鉄道事故で死んだ少年。彼は本当は殺されたのではないか? 真相を乗せ、幽霊列車は廃線跡を走る——。
「トラベルライター瓜生慎シリーズ」第3期の第1作。
大掛かりな幽霊列車のトリックはアンフェアすれすれだが、16年前の事件の真相が明らかにされた後の展開には驚く。とってつけたような感じもするが、慎の簡潔な謎解きが楽しめるので良し。それにしても、哀しいラストだ……。
ところで、堂本編集局長って専務になったんじゃ?
(2002/8/17記・改稿)

北海道・幽霊列車殺人号 (光文社文庫)

北海道・幽霊列車殺人号 (光文社文庫)