クリスチアナ・ブランド/三門優祐=訳「不吉なラム・パンチ(The Rum Punch)」
週末に娘たちと海へ行く予定のトルート巡査は、小遣い稼ぎに出掛けたパーティーで毒殺事件に遭遇してしまう。果たして、巡査は土曜日までに事件を解決できるのか――。
三門氏のご厚意で、ブランドの未発表作を翻訳で読むことができました。ありがとうございます。
土曜日に娘たちと海に行くこと(と車の塗装)を第一に考えるトルート巡査、ポート警部の無能っぷり、金曜日(解決編)での犯人の演説。ブランドらしいユーモアが楽しめる好編でした。
こんなに面白い作品が未発表作だなんて……。正式に紹介されるといいなぁ。
なお、本作は、Tony Medawar=編『Bodies from the Library: Lost Tales of Mystery and Suspense by Agatha Christie and Other Masters of the Golden Age』(Collins Crime Club)に収録されています。
- 作者: Tony Medawar
- 出版社/メーカー: Collins
- 発売日: 2019/01/15
- メディア: ハードカバー
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