(ライトな)フェアリー短編コンクールに17名の方から解答をいただきました。ありがとうございました。
また、投稿してくださった15名のみなさんもありがとうございました。
◆参加者 16名(敬称略)
神無太郎、上谷直希、せら、藤原俊雅、駒井めい、小林看空、青木裕一、神無七郎、springs、馬屋原剛、変寝夢、たくぼん、真T、さんじろう、神在月生(以上15名、到着順)+占魚亭
◆解答者 17名(到着順、敬称略)
若林、神無七郎、たくぼん、冬眠蛙、金少桂、変寝夢、風みどり、青木裕一、藤原俊雅、駒井めい、神在月生、菊田裕司、雲虚空、上谷直希、Pathfinder、せら、一乗谷酔象
第10番 神無太郎作
【ルール】
・Isardam
同種の敵駒の利きに入る手を禁止する。玉を取ると同種の敵駒の利きに入る場合は王手とみなさない。(タイプA)
(補足)
・玉を取るとき敵駒の利きに入るかどうかを問わない場合は、「タイプB」。
・成駒と生駒は別種の駒として区別する。
【手順】
19香、15香、17桂、同玉、16桂、18金、同香、16玉、27金まで9手。
【正解】7名
【お気に入り投票】1票
【作者コメント】
結局新しいものはできず、ストックの中から最もライトなルールのものを選んでみました。
2020年6月の氾濫出題作と同時期に作ったものです。香の利きの消失と復活が端的に表現できていると思います。
★神無太郎さんの作品。初手はこの一手。2手目がIsardamらしい受けで、玉を取る手を消しています。3・5手目に桂を打って受方香の利きを遮断し、以降は簡単。
作者コメントにある「2020年6月の氾濫出題作」は下図。本作の別パターンと言える手順です(手順は末尾に)。
神無太郎作
(『詰パラ』2020年6月号)
【短評】
若林さん
最後26金が効かないのがIsardamの持ち味。
神無七郎さん
25歩は桂で受ける手を消す配置だと予想したのですが、金で受ける手を消す配置だったのですね。
攻守の走り駒で挟まれた駒が、その利き筋上から離れられない現象はIsardamの効果を利用したピン止めの一種ですが、この状態を表す何か良い用語はないでしょうか? そのまま「Isardamピン」?
★Isardamピン、わかりやすくていいですね。
たくぼんさん
Isardamらしい不思議な手順。2手目が上手い手でした。
金少桂さん
双方の香で玉をサンドイッチすると玉はライン上から出られないというルール解釈で合ってますよね?
最終形で攻方25歩の意味がわかってすっきり。
★はい、その解釈で合っています。
変寝夢さん(コメント)
16、17への連続遮断駒が当然とはいえ好手。特に17桂に対して同玉と取らせるところが面白かった。
青木裕一さん
香の打ち場所や合駒の駒種が限定されているのが良いです。
雲虚空さん
2手目は27玉しかないと信じて疑ってなかった。
せらさん
2手目の位置や6手目の合駒がうまく限定されている。
【作者予想】
たくぼんさん
上谷直希さん(こんな作を創りそうという希望的観測です)
★上谷さんが創りそう――その感覚、わかります。
■紹介作品の手順(背景と同色にしています)
・神無太郎作
「19香、14香、16桂、27玉、39桂、16玉、28桂、15玉、27桂」まで9手。