『詰将棋パラダイス』2012年8月号「フェアリーランド」7番
【対面】 ある駒Aの直前に相手の駒Bがある時、AはBの動きになる。1段目の桂香歩は行き所のない駒だが、2段目の桂は行き所のない駒にはならない。
【背面】 ある駒Aの直後に相手の駒Bがある時、AはBの動きになる。1段目の桂香歩、2段目の桂も行き所のない駒にはならない。
【ばか自殺ステイルメイト】 双方協力して最短手数で攻方玉をステイルメイトにする。ステイルメイトとは、手番のある側に王手はかかっていないが指し手がない状態のこと。
【手順】
a)2六銀、3六玉、2五銀、2四飛、2七銀、同飛成まで6手。
b)4六銀、4七飛、3六銀、2六玉、2七銀、同飛成まで6手。
【結果】
誤解2 無解31 正解19(自作解答をしたので実質18)
【コメント】
鮎香之介名義の2作目。
飛車を対面ではタテ、背面ではヨコに動かすのが狙いの一発芸です。
担当の片岩裕貴氏が「(前略)アイデアだけと見る向きもないではないですが、これでツインになっていると見抜いた作者の慧眼は素晴らしいと思います」と書いて下さっていますが、ニコイチで何とか作品の体を成しているだけなので……(汗)。
神谷薫氏の「「着想」「ルールの意味が簡明」は高評価だが、いかんせん手順がつまらない」という評が的を射ていると思いました。