2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

購入本

110.松井和翠=責任編集『推理小説批評大全総解説』(私家版)

辻真先『ブルートレイン北へ還る』(徳間文庫)★★★★

トラベルライターの瓜生慎はブルートレイン「日本海」のルポと日本最東端駅探訪を書くため、大阪駅から東根室駅へ向かう取材旅行に出た。最初に乗車した「日本海1号」のトイレでまたもや死体に出くわした慎がジョーズ車掌長を連れて戻ると、死体が消えていた…

辻真先『死体が私を追いかける』(徳間文庫)★★★☆

三ツ江財閥の令嬢・真由子が金庫から重要書類(通称「三ツ江ファイル」)を持ちだし家出した。トラベルライターの卵・瓜生慎は太宰府天満宮でのちょっとした事件がきっかけで彼女と知り合い、元税務署員の経営コンサルタント・日下部源吾を入れた3人で旅をす…

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108.稲葉陽『新型雁木のすべて』(マイナビ将棋BOOKS) ※サイン本 109.辻真先『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』(東京創元社) ※サイン本 →「那珂一兵シリーズ」最新作。新型雁木のすべて (マイナビ将棋BOOKS)作者:稲葉 陽マイナビ出版Amazon深夜の博覧会…

笹沢左保『遥かなり わが叫び』(角川文庫)★★★★☆

「四年と十か月ぶりに娑婆に出て来たと伝えて下さい。ナオ子と行雄のことについては、改めて礼をさせてもらうってね。いまに面白いことになりますよ」警視庁捜査一課伊勢波班に、鬼塚弘一から電話がかかってきた。五年前、彼は妻のナオ子を犯した春日井純を…

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105.ミニヨン・G・エバーハート『スーザン・デアの事件簿』(ヒラヤマ探偵文庫) →『クイーンの定員』88番。 106.ポール・アルテ『あやかしの裏通り』(行舟文化) →「オーウェン・バーンズ」シリーズ第4長編。解説は芦辺拓。 107.ポール・アルテ『斧』(同…

津村秀介『瀬戸内を渡る死者』(BIG BOOKS)★★★☆

『週刊レディー』の記者・北川真弓は四国取材の途中、屋島で女性の絞殺死体を発見した。被害者は上野で夫・幹夫とスナックを経営している滝田陽子と判明。胃の内容物から死の直前に焼き肉店に立ち寄ったと思われ、犯人は発見現場近くの廃屋になっている彼女…

小杉健治『法廷の疑惑』(FUTABA NOVELS)★★★★☆

昭和57年、私生児の相羽李奈子は御木本伸吾との結婚を控え幸せの絶頂だったが、母の加奈江がトラックに轢かれる事故に遭い、人生が一変する。関東総合病院に搬送された加奈江は脳が破壊されているため、元通りの体になる確率は低い。家族の経済的負担を考え…

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103.紅東一『午前零時の男 他三編』(盛林堂ミステリアス文庫) →怪奇探偵小説作家・潮寒二の別名義作品集。日活アクション映画を思わせる内容の表題作を含む4編収録。 104.海老原辰夫『海老原辰夫詰将棋手筋集5』(将棋を孫に伝える会) →使用駒数7枚以下の…

深谷忠記『札幌・仙台48秒の逆転』(光文社文庫)★★★

九月七日、函館空港から飛び立った丘珠空港行きの東西航空四八五便が駒ヶ岳の南東の山麓に墜落し、乗員乗客六十四名が死亡した。同日、函館で男が轢き逃げされ死亡し、東京から来ていた女性が消息を絶った。翌年の四月二十九日、函館郊外の山林で女性の白骨…

志茂田景樹『雨の倉敷 殺人紀行』(角川文庫)★★★☆

「クルスの壺を探して! 探さないと、わたしは殺される」とメッセージを残し、一之瀬みちが失踪した。養女(で姪)ローザの友人である彼女は亡くなった大富豪の石渡大介の愛人で、クルスの壺は石渡家に代々伝わる家宝だった。元警視庁捜査一課の刑事で健康食…

多岐川恭『目明しやくざ』(光文社時代小説文庫)★★★☆

多岐川は〈ゆっくり雨太郎捕物控〉をはじめ、捕物帳(やそれに類するもの)を10シリーズ以上手掛けている。本シリーズは、岡っ引の弥七の甥でやくざな男の伊佐吉が難事件に挑む連作。 1992年8月刊の本書は『江戸妖花帖』(1975年6月刊)改題となっているが、…

小杉健治『月村弁護士 逆転法廷』(徳間文庫)★★★★

昭和四十八年六月二十二日、静岡県藤枝市で大衆食堂『中井食堂』を営む中井英和、妻・芳子、長男・英一の三人が惨殺され、二ヶ月後に岡野保が逮捕された。昭和五十六年に死刑が確定し、翌五十七年十一月、冤罪事件支援団体『冤罪救済センター』は岡野の息子…

購入本

102.『将棋世界』2018年9月号(マイナビ出版)将棋世界 2018年9月号出版社/メーカー: マイナビ出版発売日: 2018/08/03メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る

谷恒生『船に消えた女』(ノン・ノベル)★★★☆

横浜・本牧埠頭に娼婦の死体が浮かんだ。被害者は川崎港分港の船員酒場『オリオン』のホステス・長崎洋子、二十三歳。自宅で絞殺され、港に遺棄されたと思われる。船舶鑑定人・日高凶平は、彼女が事件の三日前の早朝に茶色い髪の大柄な女と一緒に星光丸に乗…

購入本(古本)

101.E・S・ガードナー『検事卵を割る』(ハヤカワ・ミステリ) →「地方検事ダグラス・セルビイ」シリーズ最終作(第9作)。検事卵を割る (1959年) (世界探偵小説全集)作者: E.S.ガードナー,平出禾出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1959メディア: 新書この商…

梶龍雄『大臣の殺人』(中公文庫)★★★☆

北海道で殺人を犯した岡田国蔵が、情婦の角田のぶと東京に逃げ込んだという。密命を受けた警視庁探偵・結城真吾は、元岡っ引の源三老人と弥七の力を借りて探索を開始した。北海道から帰港したばかりの尊神丸の松浦毅船長から話を聞くため乗船したが刺殺され…