辻真先

辻真先/戸田和光=編『思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選』(創元推理文庫)★★★★☆

12編収録。思い出列車が駆けぬけてゆく (創元推理文庫)作者:辻 真先東京創元社Amazon

辻真先『富良野・狩勝殺人ライン』(カッパ・ノベルス)★★☆

九官鳥を連れた探偵・不二永介シリーズ第1作(2作目が書かれることはなかった)。富良野・狩勝殺人ライン (カッパ・ノベルス)作者:辻 真先光文社Amazon

辻真先『9枚の挑戦状』(光文社文庫)★★☆

『文庫のぶんこ』で募集した「求む! 辻真先への挑戦状」に寄せられ、その中から選ばれた9つの謎。光文社文庫の編集者・中井はバンザイした辻真先の代わりにアマチュアたちに挑戦させることにした。鷹取ミステリークラブにも声がかかり、メンバーたちは9つ…

辻真先『黄昏(トワイライト)の殺人特急』(ケイブンシャノベルス)★★☆

雑誌のグラビアで見た水仙に魅かれ越前岬へ行くことにした画家の佐伯城介は寝台特急『北陸』で初恋の人・五月道江とそっくりな女性を見て衝撃を受ける。翌日、『トワイライトエクスプレス』で道江との関係を終わらせる原因を作った郷原が心中したと知る。し…

辻真先『崩壊 地底密室の殺人』(カッパ・ノベルス)★★☆

駿河湾を震源とするマグニチュード8の大地震に見舞われた東京。オープンを10日後に控える六本木に建造された大深度構造物「ジオトピア」の内部を弟夫婦二組に案内していた三ツ江建設の五十嵐励は、地下23階で目を覚ます。地下30階から地下水が迫る中、何も…

辻真先『北海道・幽霊列車殺人号』(光文社文庫)★★★

16年前、鉄道事故で死んだ少年。彼は本当は殺されたのではないか? 真相を乗せ、幽霊列車は廃線跡を走る——。 「トラベルライター瓜生慎シリーズ」第3期の第1作。 大掛かりな幽霊列車のトリックはアンフェアすれすれだが、16年前の事件の真相が明らかにされた…

辻真先『悪魔は天使である』(東京創元社)★★★★

編集者の粕谷敬吾は探偵小説界の巨匠・天城俊策に幻の作品があることを唯一焼かれなかった祖父の昭和19年の日記の記述から知る。興味を持った彼は俊策の孫の小夜子を訪ね、彼女からその作品『悪魔は天使である』の原稿を見せられるが、それは彼女が書いた代…

辻真先『ブルートレイン北へ還る』(徳間文庫)★★★★

トラベルライターの瓜生慎はブルートレイン「日本海」のルポと日本最東端駅探訪を書くため、大阪駅から東根室駅へ向かう取材旅行に出た。最初に乗車した「日本海1号」のトイレでまたもや死体に出くわした慎がジョーズ車掌長を連れて戻ると、死体が消えていた…

辻真先『死体が私を追いかける』(徳間文庫)★★★☆

三ツ江財閥の令嬢・真由子が金庫から重要書類(通称「三ツ江ファイル」)を持ちだし家出した。トラベルライターの卵・瓜生慎は太宰府天満宮でのちょっとした事件がきっかけで彼女と知り合い、元税務署員の経営コンサルタント・日下部源吾を入れた3人で旅をす…

辻真先『迷犬ルパンの名推理』(光文社文庫)★★★☆

ユノキプロの中堅タレント・環みやが事故死した。彼女が病院で亡くなった時刻、ヤマト放送のラジオスタジオに彼女からの電話がかかってきていたことから、幽霊電話の話が業界で囁かれるようになった。それから一年後。警視庁捜査一課の刑事・朝日正義は、ユ…

辻真先『津軽、殺人じょんから節』(ジョイ・ノベルス)★★☆

“夕刊サン”のデスク・可能克郎は、田丸部長の命令で津軽へ行くことになった。マスコミに人気の在野の考古学者・滑河修一の原稿を受け取るためである。青森へ向かう車中、克郎は大劇魔団の演出家・皆川喬作と再会。仙台駅のホームで松乃井一人を見かけた皆川…

辻真先『奥飛騨、殺人慕情』(ジョイ・ノベルス)★★☆

美貌の敏腕イベントプロデューサー・大塔寺燃(だいとうじ・もえ)、妹の倫と共に奥飛騨の山間の町・松乃井町を訪れた“夕刊サン”のデスク・可能克郎。町興しのイベントとして、皆川喬作演出・久慈マユリ主演による大劇魔団の怪談劇『我輩は化け猫である』を…

辻真先『零下四十一度の義経伝説』(光文社文庫)★★★

義経公終焉の地は涙別なり――北海道涙別町で源義経にまつわる古文書が発見された。過疎に悩む町としては絶好のチャンスとばかりに「義経終焉の地」として町興しを計画。瓦プロの編集者・服部健太郎は町からの依頼でパンフレットを製作するため、小説家志望の…