堂場瞬一『ピットフォール』(講談社文庫)★★★☆

1959年、ニューヨーク。元刑事の私立探偵ジョー・スナイダーは、カンザスから出てきた女優志望の娘シャーロットの捜索を依頼された。その矢先、友人で黒人の探偵ウィリーが殺されたとの知らせを受ける。その手口は白人女性ばかりを狙う連続殺人犯イーストリバー・キラーと同一だった――。
少々クドいものの楽しんで書いているのは伝わった。苦味のある真相と決断はいいが、伏線不足なのが痛い。雰囲気ハードボイルドとしては面白いかも。