監修=塚田泰明/著=金子タカシ『寄せの手筋168』(高橋書店)★★★★★

「塚田泰明の速攻将棋」シリーズの1冊。名著として有名な問題集。
思うところがあって自分の将棋を組み立てなおしているので、15年ぶりに手にとってみました。
基本的に必死問題の問題集ですが、数作、即詰みに討ち取る問題もあるので油断できません。
重要な寄せの手筋ごとに章分けされており、問題は基本問題→必修問題→応用問題→発展問題→実戦問題(監修の塚田九段の実戦からの出題)と徐々にレベルアップしていく構成になっているので、自分の棋力に合った目標を立てて取り組むといいかも知れません。解説が丁寧なので、初心者は正解手順と変化手順を盤に並べながら読むと理解しやすいと思います。繰り返し本書の問題に取り組めば、終盤力が向上するのは間違いなし。
作者の金子氏は本書の他にも良書・名著を出しているので、古本屋等で手ごろな値段で見かけたら購入されることをお勧めします。

寄せの手筋168 (塚田泰明の速攻将棋)

寄せの手筋168 (塚田泰明の速攻将棋)