『スパイ大作戦』#1「核弾頭を奪え」Pilot

スパイ大作戦――実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてこれを遂行する、プロフェッショナルたちの秘密機関の活躍である。(オープニングナレーション)

シーズン1(1966〜1967)のメンバーは下記の5人(クレジット順)。
 ダン・ブリッグス(スティーヴン・ヒル/声:若山弦蔵):リーダー。作戦を立案。
 シナモン・カーター(バーバラ・ベイン/声:山東昭子):妖艶な美女。
 バーニー・コリアー(グレッグ・モリス/声:田中信夫):電子工学の天才。
 ウイリー・アーミテージ(ピーター・ルーパス/声:小林修):怪力の持ち主。
 ローラン・ハンド(マーチン・ランドー*1/声:納谷悟朗):変装と手品の名人。
サンタコスタの独裁者リオ・ドミンゲス将軍は司令部をナショナルホテルの中に構えた。ホテルの金庫室には核弾頭が2つ納められており、使用は時間の問題だという。そこで、2つの核弾頭をサンタコスタから奪いだす指令がブリッグスに下る。ブリッグスは変装と手品の名人ローラン・ハンド、金庫破りの名人テリー・ターゴ、電子工学の天才バーニー・コリアー、妖艶な美女シナモン・カーター、怪力の持ち主ウイリー・アーミテージの5人を選出し、困難な任務に挑む。
脚本:ブルース・ゲラー
ゲスト:ウォーリー・コックス(テリー・ターゴ役/声:田村錦人)、ハリー・デーヴィス(アリシオ大佐役/声:久松保夫
パイロット版だが、フォーマット(指令→メンバー選出→ブリーフィング→行動開始→アクシデント→プランB発動→任務達成)が完成されている。作戦を立案するだけで作戦に参加することが少ないブリッグス*2が作戦に参加していたり、シナモンが「どんな男でもイチコロよ」(大意)と発言していたのが興味深かった*3。また、IMFメンバーが発砲するシーンも珍しい(シーズン1では何度かあるが)。ブリーフィング前に選出メンバーがポーカーをするシーンが洒落ていてツボだった。

スパイ大作戦 シーズン1 [DVD]

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*1:シーズン1では特別出演の扱い。

*2:ティーヴン・ヒルの信仰上の理由が関係しているようだ。

*3:ストーリーの核となる形で描かれるエピソードが数本あるものの、『スパイ大作戦』ではIMFメンバーのプライベートや心情は排除する方針で制作されていたため、このようなセリフは珍しい。