E・S・ガードナー邦訳リスト

鉄ミス&トラミス本を完成させた後に着手する予定の〈E・S・ガードナー邦訳全作品攻略〉への下準備として、5月に邦訳リストを作成した(いくつか確認事項があるため非公開。すみません)。
長編は1作(クール&ラム物の幻の第2作"The Knife Slipped"2016年12月刊)を除いて翻訳されているし短中編もかなり訳されているので200を超えるだろうと思っていたが、邦訳数は192(犯罪実話・評論・エッセイを含む)だった。
シリーズ紹介状況は下記の通り。短命のシリーズが多いとはいえ、17シリーズも紹介されているのは驚きだ。

《シリーズ紹介状況》
 1.ペリー・メイスン……長編全82作、短中編4作
            (ラジオドラマとのタイアップ短編が未訳)
 2.エドジェンキンス……4作(全75作)
 3.レスター・リース……14作(全65?66?作)
 4.バーサ・クール&ドナルド・ラム……長編29作(長編全30作。1作未訳)
 5.ウィスパリング・サンド……3作(全21作)
 6.シドニー・ズーム……2作(全18作)
 7.エナメル・キッド………2作(全14作)
 8.ボブ・ラーキン………1作(全10作)
 9.ダグラス・セルビイ……9作(長編全9作)
 10.ブレーン大佐……1作(全8作)
 11.ケン・コーニング……4作(全6作)
 12.ピーター・ウィニック……1作(全3作)
 13.銀仮面の男……1作(全3作)
 14.保安官ビル・エルドン……2作(全3作)
 15.テリイ・クレイン……2作(全2作)
 16.グランプ・ウィギンズ……2作(全2作)
 17.ジェリー・ベイン……1作(全2作)
 ※上記の他にもシリーズ物が書かれているが、未訳。

初出不明作を全て紹介したい所だが、とりあえずシリーズ物の3作を挙げておく(気になる方が多いだろうし)。
「腹の空いた馬」(原題"The Clue of the Hungry Horse")
 保安官ビル・エルドン物の第2作。
 "Too Many Clues"(『The Country Gentleman』1947年2月号~5月号連載)と同一の可能性が高いと思っている。書下ろしかもしれないが……。
 ※Crime, Mystery & Gangster Fiction Magazine Indexによると、「Too Many Clues=腹の空いた馬」と考えて間違いないようだ。
「消えた目撃者」(原題"The Case of the Wanted Witness")
 ペリー・メイスン物の短編(3作目?)。
 邦訳リストを作成する際に参照した海外のリストに未掲載の作品。
 初出は『クルー』1949年3月号と言われているが、存在しない雑誌らしい。
「レスター・リースのX線カメラ(別邦題「X線カメラのなぞ」)」
 レスター・リース物。
 原題は"In Camera"となっているがリストにないので、別題の可能性が高い。