江口洋介主演で『木枯し紋次郎』が復活。
酷いことになるんだろうと覚悟していたが(例:岸谷五朗版『仕掛人・藤枝梅安』)、意外にもしっかりと作られていて感心しました。ギリギリ及第点をあげられるレベルでしょう。なにより、『必殺仕事人2009』よりも面白い(笑)。
「童唄を雨に流せ」(光文社文庫版1巻所収/第1シリーズ第5話)と「六地蔵の影を斬る」(光文社文庫版3巻所収/第1シリーズ第7話)の2編を合わせたストーリーで、上手く纏まめられていたと思う。
江口の紋次郎だが、佇まいは良いのだけど渋みが足りないのが残念。あと、時々声のトーンが高くなるのも残念だった。
出演者では若村麻由美と渡辺いっけいが素晴らしく、冒頭の福本清三先生のシーンと初代紋次郎こと中村敦夫の酔剣シーンには笑った。
江口紋次郎や演出にいくつか不満な点があるけれど、続編があれば観ます。
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木枯し紋次郎〈3〉六地蔵の影を斬る (光文社文庫―光文社時代小説文庫)
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