フェアリー詰将棋没作供養・再録(4)

Twitterで深夜にときどきアップしているフェアリー詰将棋の試作・没作の再録その4。
今回は、対面打歩ばか詰・背面打歩ばか詰・AndernachIsardamばか詰・アンチキルケばか詰・Isardamばか詰の5作。
対面打歩ばか詰・背面打歩ばか詰・アンチキルケばか詰・Isardamばか詰の解答は書きませんが(分からない方は聞いてください)、AndernachIsardamばか詰の解答は反転して掲載します。
【対面】 ある駒Aの直前に相手の駒Bがある時、AはBの動きになる。1段目の桂香歩は行き所のない駒だが、2段目の桂は行き所のない駒にはならない。
【打歩】 打歩詰以外の詰め手は禁止。
【ばか詰】 双方協力して最短手数で受方玉を詰める。
【背面】 ある駒Aの直後に相手の駒Bがある時、AはBの動きになる。1段目の桂香歩、2段目の桂も行き所のない駒にはならない。
【Andernach】 (玉以外の)駒取りを行った駒は、その場で相手の駒になる(棋譜表記は「転」)。成生の選択は寝返る前に行われ(選択権は取った側にある)、駒を取ったら寝返る。駒取りの場合に限り、八段目の桂不成・九段目の桂香不成が可能。取ると二歩になる場合は寝返らない。
【Isardam】 同種の敵駒の利きに入る手は禁止。玉を取ると同種の敵駒の利きに入る場合は王手とみなされない(タイプA)。
【アンチキルケ】 駒取りがあった時、駒取りを行った駒は最も近い初期位置に戻り(成駒は成った状態で戻る)、初期位置に駒がある場合は戻らない。5筋の金銀桂香は取った側が戻る位置を選択できる。

対面打歩ばか詰の試作。
応手の限定(4手目)ができないため、受方持駒なし。
詰将棋デパート店長さん曰く「持ち駒なしだとさすがに易しいですね」
このルールで面白いことができるか現時点では不明。今後の研究課題ということで。
(2014/5/1)


背面打歩ばか詰の試作。
無理作りなうえ素直過ぎる手順。攻方64とを省ければよかったのですが、余詰があるためダメでした。
このルールで面白いことができるか現時点では不明。今後の研究課題。
(2014/5/1)



AndernachIsardamばか詰。
転不足で没。易しいです。
(2014/5/3)









一本道アンチキルケばか詰。
没作。同一作がありそう。
(2014/5/3)









Isardamばか詰。
没作。一本道の易しい曲詰。
(2014/5/4)










AndernachIsardamばか詰(9手)解答(反転しています)
 47角、同飛生転、67飛、55玉、56歩、45玉、65飛、54玉、55飛まで9手。
 詰み形が見えやすいので易しいと思います。攻方44歩は不要駒なので省けるうえ、受方74銀は歩の方がよかったですね。