『Web Fairy Paradise』発表作(3)

第64回WFP作品展 64-12(『WFP』第73号)

【背面】 ある駒Aの直後に相手の駒Bがある時、AはBの動きになる。1段目の桂香歩、2段目の桂も行き所のない駒にはならない。
【マドラシ】 同種の敵駒の利きに入ると、利きがなくなる。
【背面マドラシ】 背面とマドラシ、両方のルールを適用する。ルールの優先順位は、背面→マドラシの順。
【ばか詰】 双方協力して最短手数で受方玉を詰める。
【手順】
 3六桂、2六玉、1八桂、2七玉、2六桂、3四桂、3六歩、1九玉、1八歩まで9手。
【結果】
 正解2(自作解答をしたので実質1)
【コメント】
 最初で最後の構想作――ということにしてください(笑)。
 創作の出発点は「背面ばか詰で動歩詰」。余詰消しが上手くいかず、一から考え直してマドラシを追加すればいけることに思い至り、試行錯誤の末完成しました。
 動歩詰が先打動歩詰になり、桂→歩の打ち換えも入り、まずまずといった所でしょうか。37角を背駒で発生させられたら良かったのかも知れませんが、自分には無理でした。
 一本道なのでやさしいと思っていましたが、そうでもなかったようです。出題時のヒント(『本局の前半には「○○○○」が出てきません』)がなかったら、正解者ゼロだったかも知れませんね(汗)。
 変寝夢さんのコメントにある想定手順も面白く、図化できればと思っています。