松嶋智左『三星京香、警察辞めました』(ハルキ文庫)★★★

S県警本部刑事部捜査一課の三星京香はある事情から刑事部長を殴って負傷させ、警察人生に終止符を打った。離婚し、娘の親権を取るために頼ったのは、幼馴染でかつて恋心を抱いていた弁護士の藤原岳人。彼が勤務する「うと法律事務所」に調査員として再就職した京香の最初の仕事は、失踪した情状証人・羽根木有子の捜索。パラリーガルの芦沢夢良とコンビを組み、新潟県燕市に潜伏していた有子の身柄を押さえたが……。