購入本(古本)
22.斎藤栄『近鉄特急アーバンライナー殺人旅行』(廣済堂文庫)
→「江戸川警部シリーズ」第13作。
23.陳舜臣『燃える水柱』(徳間文庫)
24.峰隆一郎『鎌倉・江の島殺人特急』(青樹社文庫)
→「警備保障調査員・五貫吾郎シリーズ」第?作。『鎌倉~行楽特急(ロマンスカー)殺人連鎖』改題
25.山田正紀『天動説(一)江戸幻想編』(カドカワノベルズ)
- 作者: 斎藤栄
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 陳舜臣
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1985/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 峰隆一郎
- 出版社/メーカー: 青樹社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
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- 作者: 山田正紀
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1988/06/01
- メディア: 新書
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短編3作
千澤のり子嬢の短篇3作。一部、背景と同色にしています。
羽住典子「黒いすずらん」(探偵小説研究会=編著『CRITICA』vol.10掲載)
※『謎々 将棋・囲碁』(角川春樹事務所)収録
放火で両親を失い、六歳の頃に札幌に住むおばあちゃんに引き取られたあたし。囲碁の先生であるおばあちゃんに囲碁を教えられるが、一回も勝てない。十歳になったある日、事件が起きる――。
囲碁ミステリの佳作。事件が起きた要因と構図は(ちょっとした知識が必要となるが)あからさまな形でヒントが書かれているため分かりやすい。本作のキモはそれと密接に絡んだ“あたしの秘密”で、なかなか上手く機能している。
羽住典子「愛しの我が子」(探偵小説研究会=編著『CRITICA』vol.11掲載)
川津家の代理と名乗る久住の訪問を受けた香澄が語ることとは――。
ラスト数行にゾッとするサスペンスの好編。香澄の息子を死に追いやったのは久住かと思ったが、考えすぎだった(笑)。
羽住典子「半分オトナ」( 探偵小説研究会=編著『CRITICA』vol.13掲載)
二分の一成人式を中止にする方法とは――。
社会派の作品であり、作者の作風(芸風?)と見事にマッチした現時点でのベスト短篇。最終章で明かされる事実に驚いた。また、ラスト一行がとても良い。
- 作者: 新井素子・瀬名秀明・千澤のり子・葉真中顕・深水黎一郎・宮内悠介
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2018/02/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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井上ねこ『盤上に死を描く』(宝島社文庫)★★★☆
71歳の老女殺しからはじまった連続殺人。現場にはプラスチックの将棋駒が残され、被害者たちには“色と欲”絡みのトラブルはなかった。コンビを組む愛知県警捜査一課の水科優毅と港南署の佐田啓介は、あることに気付く――。
第17回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。
詰将棋絡みのミステリーというと、岡沢孝雄・斎藤栄・竹本健治・山沢晴雄・山村正夫・吉村達也らの作品があるが、本作はガチな詰将棋ミステリーになっていて、業界初の本格的な詰将棋ミステリーと言っていいと思う。
中盤まではミッシング・リンクでひっぱり、事件が収束してからは××テーマが浮かび上がる構成でよく出来ていますが、水科とある人物の立ち位置の違いをもっと突っ込んでもよかったのではと思いました。
余談ですが、水科が古本屋の均一棚からクロフツやフレドリック・ブラウンの文庫を拾っていて、親近感がわきました(笑)。
- 作者: 井上ねこ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2019/02/06
- メディア: 文庫
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