『LAW&ORDER:SVU』#104「理解を超える謎」Hate

女性がパイプでレイプされ、生きたまま焼き殺された。異常な手口から、憎悪犯罪の可能性が高い。手掛かりは、燃焼を免れたブーツの下の皮膚のヘナタトゥーと財布の焼えかす。財布のラベルの燃えかすを解読し、被害者は中東系が多く住むアトランティック街の住人と見当をつけたステイブラー刑事とベンソン刑事は聞き込みを行い、被害者はミラ・エルビシと判明。彼女は新聞社を経営する夫から暴力を受けており、義母ジャズリンとの関係も悪かった。離婚をして異宗教親睦会を主催するジョシュア・フェルドマンと一緒になろうとしていたが、彼がユダヤ人であることから離婚を拒否されていた。夫と義母の尋問中、モスクの近くでタリク・アサドが同様の手口で殺害される。
後半の法廷パートで反吐が出るほどの嫌悪感を抱く。

「遺伝子の異常だ」
「彼は生物学的・遺伝子学的に憎しみを抑制できない」

という弁護方針もそうだが、ホアン博士と弁護側証人で神経生物学のソーファー博士のやり取り(下記)にはもう、ね……。

ソ「感情も遺伝子に左右されると思うわ。いずれ遺伝子療法で危険人物の殺人を防止できる」
ホ「それでは精神医学が社会をコントロールすることになる」
ソ「時代はそこまで来ている」
ホ「あなたの理論が証明できたとしても、今の世では無理だ」
ソ「陪審を説得するわ」
ホ「法廷で理論をテストする気か?」
ソ「誰も注目しない学会でやれと言うの?」

『SVU』十八番の鬱エンドが唯一の救いでした(というか、鬱エンドで癒された)。