第1回不詰展示会 その1

第1回不詰展示会 その1(『WFP』第137号)

【協力自玉ステイルメイト(ばか自殺ステイルメイト)】
 双方協力して攻方玉をステイルメイトにする。ステイルメイトとは、王手は掛かっていないが合法手のない状態のこと。
【点鏡】
 55に関して点対称な位置にある2つの駒は、敵味方関係なく互いにその性能が入れ替わる。
 なお、行き所のない駒の禁則は適用されない。
【All-in-Shogi】
 双方とも自分の手番の時に相手の駒を動かすこともできる。敵玉を王手がかかる位置に動かしてもいいし、敵の持駒を打ってもいい。ただし、双方とも1手前の局面に戻すような着手は禁手とする。
(補足)
1)相手側の駒を動かすとき、自分側の駒を取らせることはできるが、相手側の駒を取らせることはできない。
2)相手側の駒で自分側の駒を取らせたとき、その駒は相手側の持駒となる。
3)自玉を取らせる手は反則。
※本作は、最終手に対してAll-in-Shogiを適用しないルール設定になっています。
【作意】
5九v飛、5五角、1九v角(9九v角)不成、9一v王(1一v王)まで4手。
【コメント】
2019年8月5日完成。
不詰作を4つだして開き直って開催したのがこの展示会(没作供養ともいう)。
点鏡とAll-in-Shogi、2つのルールらしさを出すにはと考えた時、最初に思いついたのが本作の構成。派手な展開で、今回の3作の中で一番気に入っています。協力詰か協力自玉詰で作るつもりでしたが上手くいかなかったためステイルメイトに変更したのですが、基本的なことを見逃して不詰という結果に……。いずれ協力詰か協力自玉詰で再チャレンジするつもりです。