梶龍雄『殺人への勧誘』(光風社ノベルス)★★☆

浅間山の裾、追分原に集められた四人の男(寄近、伊能、草間、須藤)と一人の女(秋村)。五人には同じ殺し屋を雇ったという共通点があり、その殺し屋からの手紙で呼び出されてやってきたのだ。突然銃撃を受け、岩陰に身を潜めた五人。細心に注意深く、正体の片鱗も握らせないようにしていた殺し屋になぜ命を狙われるのか。五人は殺し屋の正体に迫るべく、一人ずつ依頼の経緯を語りはじめた――。
文庫化時に『浅間山麓殺人推理』と改題。