幻想と怪奇

『幻想と怪奇 6 夢境彷徨 種村季弘と夢想の文書館』(その4)

『幻想と怪奇 6』感想メモ、ラストです。●夢見る人々(つづき) アルジャーノン・ブラックウッド/渦巻栗=訳「トルネード・スミスの冒険」 有名な株式仲買人T・スミスは晴れやかな幸福感に包まれてベッドから飛び出した。出勤途中、少年から青い切符を買っ…

『幻想と怪奇 6 夢境彷徨 種村季弘と夢想の文書館』(その3)

『幻想と怪奇 6』、終盤に突入。《ショートショート》 井上雅彦「メデュウサ」 連日、床の上を這うように歩く夢を見る女。連日、美女から「あなたに会いたい」と求められる夢を見る男。二人の夢が交差する時――。 「そういうことだったのか!」と膝を打つラ…

『幻想と怪奇 6 夢境彷徨 種村季弘と夢想の文書館』(その2)

引き続き、『幻想と怪奇 6』をちびちび読んでいる。●書き留められた夢 エドワード・ルーカス・ホワイト/夏来健次=訳「セイレーンの歌」 メドルス号でボルティモアからリオ・デ・ジャネイロへ向かったわたしは耳が聞こえない一等航海士のウィルソンと親しく…

『幻想と怪奇 6 夢境彷徨 種村季弘と夢想の文書館』(その1)

『幻想と怪奇 6』をちびちび読んでいる。H・P・ラヴクラフト&アンナ・ヘレン・クロフツ/南條竹則=訳「詩と神々」 詩を愛する孤独な乙女マーシャはヘルメースに誘われ、ギリシアの神々の宮居で偉大な六人の詩人と会う――。 ファンタジー。南條氏による示…