『Web Fairy Paradise』発表作(120)

第152回WFP作品展 152-5(『WFP』第179号)

【とX】
歩が成るとXの性能になる。Xが玉、金以外の生駒の場合は、以降の手順で成ることはできない。
(補足)
1)「行き所のない駒」より王手を優先する(玉を取ったときに「行き所のない駒」になる場合でも「王手」は有効とする)
2)「行き所のない駒」の禁則の再帰的適用は行わない(実際に盤内に利きがなくなった時のみ「行き所のない駒」と判定する)
【点鏡】
55に関して点対称な位置にある2つの駒は、敵味方関係なく互いにその性能が入れ替わる。なお、行き所のない駒の禁則は適用されない。
【All-in-Shogi】
双方とも自分の手番の時に相手の駒を動かすこともできる。敵玉を王手がかかる位置に動かしてもいいし、敵の持駒を打ってもいい。ただし、双方とも1手前の局面に戻すような着手は禁手とする。
(補足)
1) 相手側の駒を動かすとき、自分側の駒を取らせることはできるが、相手側の駒を取らせることはできない。
2) 相手側の駒で自分側の駒を取らせたとき、その駒は相手側の持駒となる。
3) 自玉を取らせる手は反則。
【多玉詰】
攻方または受方が複数の玉を使用できる。どの玉に対しても王手放置は禁手。王手を外せなければ詰み。
[補足]
・ここでは玉属性(相手からの取りを回避する義務)を持つ駒を単に玉と呼称。
・「使用する」ではなく「使用できる」としたのは、実際に玉が複数にならなくとも良いという意味。逆に言えば、玉と玉になり得る駒が複数あれば、実際の手順で複数の玉が現れなくとも「多玉詰」とする。
・「攻方または受方が」は「双玉」と区別するために付けた語句。
【協力自玉詰(ばか自殺詰)】
双方協力して攻方玉を詰める。
【結果】
正解1名(実質正解者なし)
【手順】
87v角、32飛、92v飛、32v歩生、78v角上成、98v歩成まで6手。
【コメント】
2023年1月20日完成、4月20日投稿。
超難局。と玉+点鏡+All-in-Shogiの2作目。第1回フェアリー入門別館・第1番は余詰消しのために使用駒制限したが、本作は通常駒数のため難度が上がった。
初手はこの一手。32飛~92v飛としてから32v歩生とするのがポイントで、98v歩成の大移動で玉を作り、詰み。