『ニュー・トリックス』#1「冤罪の裏側」The Chinese Job

中国系ギャングによる誘拐事件が発生し、指揮を執るサンドラ・プルマン警視は被害者を救出するためアジトに突入した。ギャングが飼っていたドーベルマンに襲われそうになった彼女は犬を射殺、発砲を聞いた被害者は殺されると勘違いし、目隠しをしたまま窓から飛び降り重傷を負う。
失態を演じ出世コースから外れてしまった彼女にドナルド・ベヴァン副警視監は再起を賭け、新たなチーム「UCOS(ユーコス)」を任せることにした。UCOSは未解決や保留中の事件を洗い直す捜査班で、現役の刑事は手一杯なため退職した経験豊富な元刑事たちが捜査を行う。人選を任されたサンドラは、昔の上司ジャック・ハルフォードを副指揮官に迎え、2人で他のメンバーの選ぶ面接を行う。碌な者がいなかったが、ジャックはブライアン・レインとジェリー・スタンディングを選び、サンドラは渋々従う。
UCOSが最初に捜査をする事件は、1981年にウエイトレスのアナ・ダブロフスキーが自宅マンションで撲殺された事件。捜査開始から48時間後に札付きの悪党ロディ・リンガーが逮捕され、靴に付着した血痕と上着のポケットから発見された被害者の家の鍵という物証から有罪判決が下り服役していたが、昨年、捜査員たちが陪審員買収で有罪判決を受けたことにより判決が見直され、控訴院が証拠不十分で釈放していた。リンガーを有罪にする証拠を見つけ警察の名誉挽回という展開を望む副警視監の意向で選ばれた事件だったが、UCOSの捜査により新事実が次々と明らかとなる。
パイロット版。