(ライトな)フェアリー短編コンクールに17名の方から解答をいただきました。ありがとうございました。
また、投稿してくださった15名のみなさんもありがとうございました。
◆参加者 16名(敬称略)
神無太郎、上谷直希、せら、藤原俊雅、駒井めい、小林看空、青木裕一、神無七郎、springs、馬屋原剛、変寝夢、たくぼん、真T、さんじろう、神在月生(以上15名、到着順)+占魚亭
◆解答者 17名(到着順、敬称略)
若林、神無七郎、たくぼん、冬眠蛙、金少桂、変寝夢、風みどり、青木裕一、藤原俊雅、駒井めい、神在月生、菊田裕司、雲虚空、上谷直希、Pathfinder、せら、一乗谷酔象
第7番 馬屋原剛作
【ルール】
・協力自玉詰
先後協力して最短手数で攻方の玉を詰める。
【手順】
91飛成、81飛、21金、12玉、82龍、同馬、11金、同飛まで8手。
【正解】7名
【お気に入り投票】2票
【作者コメント】
多分初めて安南を作ってみました。安南自玉詰をデータベースで眺めた限りでは同じ詰上がりはなさそうです。92馬を配置しないで、92龍、82角合とする案など色々なバリエーションが考えられるのですが総合的に判断して本図を選びました。
【作者解説】
詰み形が見え辛く方針が立たないが、まずは91飛成としてみたいところ。対して21飛合として先手玉への包囲を強めたくなるが、以下12金、同玉、56馬、同馬で手が続かない。正解は81飛合。一見意味が分かりづらいが21金、12玉に82龍が好手。同馬として準備が整った。さながら弓を引くように先手玉へと狙いを定める。11金を引き金に矢が放たれ両王手の詰上がりとなる。
★馬屋原剛さんの作品。フェアリーでは透明駒を得意とされていますが、昨年は他ルールの作品で「FairyTopⅨ2020」に入賞(短編部門2位・長編部門1位)されました。最近では、新ルール?将棋パズル?の「最後の1ピース」を提唱されたり、高坂研責任編集『透明駒入門』(JCPS)に参加されています。
さて、本作。両王手の詰上りへの組み立て方が考え所となっています。81飛が深慮遠謀の一手で、21金・12玉を入れてからの82龍が決め手。同馬以下、両王手の詰上りへと至る流れが素晴らしいです。
【短評】
若林さん
最終手に比重のかかった作。
神無七郎さん
ヒントを読んで、その通り大技を狙いました。
憑依先の入れ替えで、両方の駒が一気に働くのは気分爽快です。
たくぼんさん
この先手の形はいかにも両王手ですが、その方法はかなりの難しい順でした。
冬眠蛙さん
玉を飛ばすのではなく、玉で王手でしたか。完全限定スゴイです。
金少桂さん(コメント)
両王手しかないのはパッと見でわかるが、実現するのは超大変。
変寝夢さん(コメント)
まったく筋が浮かばず。最後の大技より、金の二段活用が心に残った。
風みどりさん(コメント)
これ解いたはずなのにもう一度解こうとしても解けません。悔しい!
青木裕一さん
両王手できれいに決めるためのお膳立て。
藤原俊雅さん
限定合+龍捨てで舞台を作る。最後が王の能力変換で両王手になってるのも1段階凝っていて面白い。
上谷直希さん
最終手で「本来の利きからの変化/本来の利きへの復帰」が同時に起きその両者がいずれも詰みに働いているのがオシャレ。
【作者予想】
たくぼんさん
駒井めいさん(noteでこのルールを解説されていたので)
★駒井さんのnoteに記事はなかったので、他の方と間違われているかと。