(ライトな)フェアリー短編コンクールに17名の方から解答をいただきました。ありがとうございました。
また、投稿してくださった15名のみなさんもありがとうございました。
◆参加者 16名(敬称略)
神無太郎、上谷直希、せら、藤原俊雅、駒井めい、小林看空、青木裕一、神無七郎、springs、馬屋原剛、変寝夢、たくぼん、真T、さんじろう、神在月生(以上15名、到着順)+占魚亭
◆解答者 17名(到着順、敬称略)
若林、神無七郎、たくぼん、冬眠蛙、金少桂、変寝夢、風みどり、青木裕一、藤原俊雅、駒井めい、神在月生、菊田裕司、雲虚空、上谷直希、Pathfinder、せら、一乗谷酔象
第8番 springs作
【ルール】
・点鏡
55に関して点対称な位置にある2つの駒は、敵味方関係なく互いにその性能が入れ替わる。
(補足)
・行き所のない駒の禁則は適用されない。
【手順】
77金、33飛、97金、13飛打、87金、23角、96金、87玉まで8手。
【正解】3名
【お気に入り投票】3票(第3位タイ)
【作者解説】
金の王手に対し、点対称の地点に大駒を打つことで攻方玉を包囲します。
最終手87玉は、23角を玉の性能に変えて攻方玉への王手になっています。一方87玉は角の性能になるので、遠く21の地点まで利いていて先手玉は詰みになります。
手順はもちろん一意的で、例えば3手目に87金とするのは、23角に97金と動くことができません。
★noteで裸玉点鏡協力詰の研究発表(「攻方持駒1枚の裸玉点鏡協力詰(19手以下)」、「攻方持駒1枚の裸玉点鏡協力詰(99手以下)」、「裸玉点鏡協力詰の全検討」、「裸玉点鏡協力詰の例」「裸玉点鏡協力詰の例(解答)」)をされたspringsさんの作品。
点鏡ルールらしく点対称地点に大駒を打って王を包囲して詰ます本作は87金のタイミングがポイント。初手や3手目に指してしまうと点対称地点に飛車を打てなくなってしまいます。87金に対する23角が決め手で、角の性能になった玉が21地点に睨みを利かせているのは見えづらいですね。
なお、双裸玉にすると、「97金、13飛、77金、33飛、87金、23角、96金、87玉」の順が成立します。
【短評】
神無七郎さん
大駒が描く金の軌跡。
このルールでは「動作」を「配置」に置き換える、趣向作と曲詰が融合したような作品が作れそうですね。
なお、この筋は割と早くに読んでいたのですが、87玉が21まで利いているのをなぜか見落として、意味なく悩んでしまいました。
★軌跡曲詰と曲詰を併せたものを作れそうですね。
たくぼんさん
この詰上りが詰んでいる事に気づくのに時間がかかりました。21の地点に玉が利いているとは見え難い。
金少桂さん(コメント)
4手目あたりまではなんとなく見えるが、最終形が見えず大苦戦。
87玉が角の利きになることで遠く21を睨み、更にその利きを邪魔しないために7手目が限定になるのがうまい。
変寝夢さん(コメント)
詰め上がり、21の地点を玉が押さえていることになかなか気づかなかった。
★みなさん、玉が21地点に睨みを利かせていることが見えづらかったようです。
風みどりさん(コメント)
これはいろいろぐるぐる回ったけれど解けませんでした。
【作者予想】
神無七郎さん
第8番…springsさん?
たくぼんさん
神無太郎さん(この順は太郎さんに間違いなし)
★七郎さんが的中。太郎さんっぽい手順、わかります。