『マードック・ミステリー』#9「腹話術師の明と暗」Belly Speaker

妻を造船工のロディ・グライムズビーに寝取られたスタンリー・ポルクは、グライムズビーの住む下宿部屋に殴りこみ、死体を発見する。飲んだくれであるグライムズビーが自殺を図ったかと思われたが、首に押さえつけられた痕跡があり、ワニスを無理矢理飲まされ殺されたと断定された。マードックたちが部屋を捜索していると、箪笥の中から声が聞こえてくる。中には腹話術人形のマイクロフトと、被害者の息子で腹話術師のハーコートがいた。驚く一同に、腹話術人形のマイクロフトは「ハーコートが親父を殺した」と告げる。署へ戻るとマードックはブラッケンリード警部に呼び止められる。コナン・ドイルが第4分署を再び訪ねてきたのだ。マードックをモデルにした作品を書きたいので、取材をさせてほしいという。警部の命令で、マードックは嫌々取材に協力することになってしまう。
※ネタをばらしています。
コナン・ドイルが再登場。ドイル先生の名推理や乱闘、訪問の真の目的が明かされます。スタッフにドイルの大ファンがいるのか? と思わずにはいられないくらいにおいしい役回り(笑)。
さて、今回の事件は双子ネタ。オチは予想通りだったが、真相へと導く伏線・手掛かりが堂々と提示されているのに、そうとは気付かせない作りに感動。本編では触れられなかったが、マイクロフトは実母も殺しているのかも知れない。青山穣の演技が素晴らしいので、ファンは必見。傑作エピソード。