(ライトな)フェアリー短編コンクールに17名の方から解答をいただきました。ありがとうございました。
また、投稿してくださった15名のみなさんもありがとうございました。
◆参加者 16名(敬称略)
神無太郎、上谷直希、せら、藤原俊雅、駒井めい、小林看空、青木裕一、神無七郎、springs、馬屋原剛、変寝夢、たくぼん、真T、さんじろう、神在月生(以上15名、到着順)+占魚亭
◆解答者 17名(到着順、敬称略)
若林、神無七郎、たくぼん、冬眠蛙、金少桂、変寝夢、風みどり、青木裕一、藤原俊雅、駒井めい、神在月生、菊田裕司、雲虚空、上谷直希、Pathfinder、せら、一乗谷酔象
第16番 占魚亭作
【ルール】
・AntiAndernach
玉以外の駒は、駒を取らない盤上の移動を行うと、着手後に相手の駒となる。
(補足)
・細則は Andernach と同様で「駒取り」を「駒を取らない盤上の移動」に読み替える。
1) 駒を取らない盤上の移動で二歩になる場合、相手の駒にならない。
2) 相手の駒になるのは成生の選択後。
3) 駒を取らない盤上の移動では、相手陣二段目への桂の不成、一段目への桂香歩の不成が可能(二歩の例外を除く)。
【手順】
49角転、75銀転、84銀転、85銀転、96銀転、56玉、96飛、67玉、58銀、同角成まで10手。
【正解】4名
【お気に入り投票】2票
【作者解説】
銀4連続転が狙い。
四段目の攻方歩を74と84のどちらに置くか迷いましたが、ニッチなルールなので紛れの少ない74に置きました。
初手は角を動かす着手ですが、転して所属が変わるためどこに移動させるかが重要です。49へ動かすのが正解で、2手目から銀の連続転が始まり、5手目に銀を96に運んだら、後は一本道となります。このルールらしさを楽しめるのは前半だけで、後半は長い収束になってしまったのが反省点ですね。
他所向け(『WFP』や『プロパラ』)であれば手数を延ばして角銀の複数回「転」ものに発展させますが(そして、「正解者なし」になる)それだといつもと変わらないので(笑)、予定通りに銀の連続転を主眼にしました。
ライトとは言えませんが、銀の動きを楽しめる作品にはなっていると思います。
★ラストは私、占魚亭。背面・点鏡・All-in-Shogiの3つを用意していましたが投稿が入り、「いろんなルールがあった方がいいな」と思い、新たに作ることにしました。対面・天竺(鏡)・Andernachのどれかにしようと思い取りかかったものの納得のいくものができず、締切りが近かったこともありそのうち作る予定だったこのネタ(銀連続転)を形にすることにしました。解説に書いたように後半が反省点で、なんとかして後半にも転を入れたかったですね……。角銀の複数回「転」バージョンは、いつか(何年後?)『WFP』か『プロパラ』で発表できればと思っています。
【短評】
若林さん
先後で同一の銀を運搬。AntiAndernachはこの趣向が素直に面白い。
神無七郎さん
最初は角が主役で、94→76→65→38と動く大立ち回りを予想しました。
銀が主役であることは74歩の配置から予想できたはずですが、勘が悪いというか何というか……でも、解けて良かったです。
たくぼんさん
これもなかなかの難物。だが質駒作りの受方銀の動きがこれは見事だ。
金少桂さん(コメント)
先後協力して銀を繰り替える手順が面白い。玉から離れる方向に繰り替えるのが意外だった。
★WFP97-9のa)で金転をやったので(転の回数に不満があるので、いずれ再挑戦するつもりです)、銀でやってみました。
変寝夢さん(コメント)
連続銀転は面白い発想。長編に発展するかも。
★長編になるかはわかりませんが、中編にはできそうです。
一乗谷酔象さん
飛の下まで銀を運ぶ軽快な手順。
【作者予想】
神無七郎さん
第16番…占魚亭さん?
たくぼんさん
占魚亭さん(これも自信あり度100%)
一乗谷酔象さん
作者は占魚亭さんでしょう。
★みなさん正解。ルールからバレバレでした(笑)。